〜このアルバムにはルー・リード、ジョニ・ミッチェル、シド・バレットや武満 徹 等の作品が入っている。よく知られた曲も多いが、一つ一つの曲を僕は昔のスナップ写真みたいに、個人的なものだと感じている。
                                           AYUO

The Kids (ライナーより抜粋)
こどもたち  The Kids by Lou Reed  訳詞:高橋鮎生 (Ayuo)
ニューヨークに住んでいた最後の時期、僕の家庭は破綻していた。義父は、事情があって故郷のイランに戻り、そこにはいなかった。残された僕のまわりは、この歌詞に近いものとなった。学校から帰ると、いつもキノコとLSDのドラッグ・パーティーになっていた。コントロールを失った人々があふれていた。1回のLSDの体験は人生を変える力があるとよく言われるが、それが毎日の事となると、その“別の体験”をした事さえも薄まってしまう。となりの部屋からはセックスの音がしていた。家は僕にとっていづらい場所になっていき、この頃ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのレコードをよく聴いていた。彼らの歌詞は僕にとって特別の意味を持ち始めた。ヴェルヴェットのニコがドラッグの空想で作り上げた、仮想家族ファントム・ファミリーはこんな状況だったのかもしれない。学校の先生たちは僕の様子が心配になって、僕を精神科に連れて行った。何かが起きている。でもそれが何かは分からなかった。
僕自身があのころの感じを客観的に書くのは難しい。だから歌詞が気持ちに重なる他の人の歌を、僕は歌う。  

AYUO
タイトル    :絵の中の姿
アーティスト名 :AYUO
発売日     :2006年10月15日
発売元     :ジパングプロダクツ株式会社
価格      :2,500円(税込み)
品番      :ZIP-0024
(1) Midnight(高橋鮎生/ Ayuo):  - Late Night(Syd Barrett): 05:16
Vocals, Guitar, Arrangement: Ayuo
(2) Ophelia (高橋鮎生/ Ayuo):06:25 
Vocals: Jadranka Bouzouki, Vocals: Ayuo
(3) The Kids (Lou Reed).05.00 
Vocals, Guitar, Arrangement: Ayuo Sound Collage: 沢田穣治 Joji Sawada
(4) A Picture of You and I / E no Naka no Sugata 1 When I was Eight  絵の中の姿 1 八つのころに (高橋鮎生/ Ayuo) : 04:27 
Piano: 高橋悠治 Yuji Takahashi Vocals, Electric Guitar: Ayuo
(5) A Picture of You and I / E no Naka no Sugata 2 Wedding Night 絵の中の姿 2 結婚の夜に(高橋鮎生/ Ayuo): 01:32 
Piano: 高橋悠治 Yuji Takahashi Vocals, Electric Guitar: Ayuo
(6) A Picture of You and I / E no Naka no Sugata 3 A Box Garden 絵の中の姿 3 箱庭(高橋鮎生/ Ayuo): 01:59 
Piano: 高橋悠治 Yuji Takahashi
(7) Picture of You and I / E no Naka no Sugata 1 When You were Forty 絵の中の姿 4 四十のときに(高橋鮎生/ Ayuo): 02:34 
Piano: 高橋悠治 Yuji Takahashi Vocals, Electric Guitar: Ayuo
(8) Roses Blue 〜 Both Sides Now(Joni Mitchell):04:36
Vocals, Guitar, Arrangement: Ayuo
(9) A Summer Night in the City 都会の夏の夜 (中原中也・高橋鮎生):
Music composed by 高橋鮎生 (Ayuo) Vocals:上野洋子 Yoko Ueno Electric Piano (Wuritzer): 千野秀一 Shu-ichi Chino Guitar: Ayuo
(10) Circus: 04:21 サーカス(中原中也・高橋鮎生) :04:21
Vocals:原マスミ Masumi Hara Vocals:上野洋子 Yoko Ueno Piano : 千野秀一 Shu-ichi Chino Electric Guitar: Ayuo
(11) Face of Another Waltz (映画“他人の顔”より)ワルツ(岩淵達治・武満徹)〜Psyche interlude in 3/4(高橋鮎生/ Ayuo):08:32
Vocals, Guitar, Bass, Darubuka, Arrangement: Ayuo Guitar, Bass, Darubuka: Ayuo
(12) Men of Good Fortune (Lou Reed):05:30
Vocals, Guitar, Arrangement: Ayuo
(13) Pirate Jenny (The Black Freighter) 海賊ジェニー(Bertolt Brecht/ Kurt Weil): 07:44
(14) Tokyo Festival 東京祭り (中原中也・高橋鮎生): 04:00
Vocals:上野洋子 Yoko Ueno Electric Piano (Wuritzer): 千野秀一 Shu-ichi Chino Electric Guitar: Ayuo City Sounds of Ginza recorded by Ayuo Collaged and Mixed by Kamada


AYUOさんは、長い間私にとって、謎めいて得体の知れない人であった。(今でも少しそういうところはある!)けれどなぜか彼には私と共通するものがある、と感じていた。日本人でありながら日本人とは異なる何か…。
幼少期から青春時代にかけてをアメリカやヨーロッパで過ごした彼と、半分ユダヤ系アメリカ人の血を持ちながら日本で生まれ育った私とは、まるで環境のちがう世界で生きてきたわけだが、それでも何か、言葉では言い表わせない感覚を、共通して内包しているように感じるのだ。
このアルバムは、オリジナルの他にルー・リードやジョニ・ミッチェルやシド・バレット、といった私の大好きなミュージシャン達の曲も取り上げているが、どの曲も私には、彼の極めてプライベートな心情を吐露しているように伝わってくる。どこか70年代のニューヨークやヨーロッパの匂いもする…。
かと思うと無器用とも思える日本語で、ひどく日本的な旋律が聴こえてきたりもする。
相反する2つの感覚と向かい合い、格闘しながら、音楽を通してより自由に自分を表現しようとしているAYUOという、日本では稀有なミュージシャンの生の姿がこのアルバムから見えてくるようだ。
これほど、人に媚びることなく、コマーシャリズムを意識しない音楽を、私もいつか作ってみたいと思わせる。そんなアルバムでもある。  Carmenマキ
  Carmenマキ プロフィール
神奈川県鎌倉市生まれ。アイルランドとユダヤの血を引くアメリカ人の父と日本人の母との間に生まれる。寺山修司氏の演劇実験集団「天井桟敷」に入団。翌年「時には母のない子のように」で歌手デビュー。日本で初めての本格的な女性ロック・シンガーとして、絶大な人気を誇ることになった。伝説のシンガーとしてミュージシャンにも多くのファンを持つが、現在もソロ・アルバムを発表し、全国ツアーを展開している。


1960年、東京生まれ。
ベルリン、ストックホルム、ニューヨークで育ち、なかでもニューヨークのグリニビレッジで過ごした成長期に、60年代後半のアメリカ文化から強い影響を受ける。8才よりクラシック・ギターを習い始め、スタンリー=シルバーマン、後にウィリアム=ヘルマンに師事。
ギターの他にも様々な楽器を演奏し、古代音楽にみられる世界の繋がりを<ネオ・トラッド>という独自のサウンドで表現し、国際的に活躍している。
自身の楽曲制作活動の他、舞踊・ドキュメント映画・CM音楽など様々な分野に楽曲を提供。英語作詞にも力を入れており、様々なミュージシャンに提供している。
2000年には、MIDIレコードよりアルバム『アース・ギター』が発売され、「サイレント・フィルム」も再編集でCD化し、同時発売された。独自の音楽観を持つ存在として執筆の依頼も多い。近年では、音楽を軸とした新しい表現方法を提唱し、音楽家に限らず、ファッション・デザイナー、建築家、グラフィックデザイナー、舞踊家、等、様々や分野、世代のアーティスト達と共に表現の場のプロデュースも手掛けている。
2004年1月に太田裕美とのジョイント・アルバム『RED MOON』をニューヨークのTZADIKレーベルより発売。2005年には源氏物語の「葵の上」に基づく、洋楽器と邦楽器をまぜたオペラ作品『AOI』をTZADIKレーベルより発売。現在までに16枚のソロ・アルバムを発表している。

AYUO(高橋鮎生)活動歴 【抜粋】

1984年 アルバム『カルミナ』でEPICソニーよりデビュー。
坂本龍一に誘われ、MIDIレコードに移籍。(同期にEPO・大貫妙子、等)
アルバム『サイレント・フィルム』(ニューヨーク録音)、MIDIレコードよりリリース。
1985年 アルバム『メモリー・シアター』、MIDIレコードよりリリース。
1986年 アルバム『ノヴァ・カルミナ』(イギリス録音)、MIDIレコードよりリリース。
1987年 この年から、様々なミュージシャンとライブ活動を行う機会が多く、 ビル=ラズヴェル、ジョン=ゾーン、ソビエトのアバンギャルド・ジャズミュージシャン達、また、吉田美奈子、EPO等とも共演している。
1993年 インターリンク・フェスティバルに参加。インターリンクの委嘱により、ポールドレッシャー・アンサンブルに25分のモノドラマを作曲。演奏にも加わり、アンサンブルと共に日本ツアーを行う。
1994年 (財)兵庫芸術劇場主催の演劇で音楽監督を務め、沢田研二主演の異色作品チェーホフの「かもめ」、筒井ともみ書き下ろし作品「庭を持たない女たち」、ソフォクレスのギリシャ悲劇「オイディプス」の作曲並びに演奏を手掛ける。
同年秋には、ファッションデザイナーの山本耀司氏によるコンセプトCDの作曲及び演奏を担当。このアルバムには、ジョン=ケイル(ex元ベルベット・アンダーグラウンド)、リシャール=ボーランジェ(俳優)、ヴィム=ヴェンダース(映画監督)など多数のアーティストが参加し、話題となる。
1995年 フランスの作家、マルグリッド=デュラスの小説「青い目、黒い髪」を基にした同名のポップ・オペラをCD化。
『プライベート・テープス』をリリース。『ヘブンリー・ガーデン・オーケストラ』リリース。
1997年 アルバム『ソングス・フロム・ユーラシアン・ジャーニー』(イギリスと日本にて録音)、
ビクターエンタテインメントよりリリース。
1998年 アルバム『イースタン・トラディション』、リリース。
2000年 世阿弥の能に基づく声明の歌声による室内オペラ『IZUTSU』、ジョン=ゾーンのサディックレーベルよりリリース。ニューヨークにて販売される。
アルバム『アース・ギター』(イギリスと日本にて録音)、MIDIレコードよりリリース。
1984年の『サイレント・フィルム』も再編集でMIDIレコードによりCD化される。
2002年 東京・印刷博物館にて開催された展覧会「ロックアート展〜神話そしてイマジネーション〜」の展示音楽を手掛ける。展示作品のイメージを音で表現し、音楽自体も一つの展示物として空間を創造するという新しい試みが好評となった。また、同曲は来場者及び関係者に好評を得、話題となり、アルバム名『STONED』でCD化が決定し、リリース。
第12回ぴあフィルムフェスティバル・スカランシップ作品「BORDER LINE」(監督/李 相白、35ミリ・カラー118分。 出演/沢木哲、前田綾花、麻生祐美、光石研)の音楽を担当。
2004年 太田裕美とのジョイント・アルバム『Red Moon』をジョン=ゾーンのサディックレーベルよりリリース
2005年 11月にアルバム『AOI』をジョン=ゾーンのサディックレーベルよりリリース

上野洋子(作曲家・ヴォーカリスト)
現在はCM、アニメ、映画などの映像関係を中心に作曲活動を行なっている。1986年から93年までと在籍したバンド、ZABADAKのヴォーカルとして、その歌声のファンも多い。ヴォーカルとしては現在も Marsh-MallowやVita Novaといったユニットに参加し、2002年からはソロ活動も開始している。
原マスミ(音楽家・画家)
1955年千葉生まれ。音楽と絵の二足ワラジアーティスト。また第三の分野であるナレーション方面では、アニメーション「STRAY SHEEP」、土曜日テレ深夜「プレイヤーズ」ほか、CMにも多数出演。アルバムは『イマジネイション通信』『夢の4倍』『夜の幸』(いずれも徳間ジャパン)。イラストでは、吉本ばなな氏の単行本カバーイラストなどで知られる。著書に『トロイの月』(角川文庫)『ふたコマ絵本』(白泉社)など。「脳日記」は紙ゴメスから続く人気連載。
ヤドランカ Jadranka Stojakovic(ヴォーカリスト)
1950年に旧ユーゴスラビア連邦のサラエボ(現ボスニア・ヘルツェゴビナ首都)で生まれる。セルビア人の父とクロアチア人の母を持つ。名前の「ヤドランカ」とはセルビア・クロアチア語で「アドリア海の子」という意味。1984年にはサラエボ冬季オリンピックで公式テーマ曲を作詞・作曲、自ら歌い、旧ユーゴを代表する国民的歌手となる。日本の浮世絵や俳句に強い関心を抱き1988年にアルバムのレコーディングのために来日するが、旧ユーゴの血で血を洗う泥沼の内戦によりボスニアへの帰国が事実上不可能となり、日本を拠点に活動するようになった。近年ではボスニアの平和もある程度回復し、2001年には故郷サラエボで念願のコンサートを開催した。2006年度にはユネスコの協力によりボスニア各地でのコンサートが予定されている。
  千野秀一(キーボード奏者・アレンジャー)
1951年生まれ。70年よりキーボード奏者、編曲家として活躍する。80年代より映画、演劇、ダンスの伴奏音楽の作曲を多数手掛ける。90年代からは即興演奏とともに、パソコンとシンセサイザーを使った極私的かつ実験的な作品を制作中。96年に音楽のためのソフトウェア制作を始め、”振り子椅子”によるソロ・パフォーマンス(96年/ジーベック/神戸)、コンピュータを伴うサウンド・インスタレーション「蟲めづる」(97年/GALLERY SARGE/神戸、98年/ジーベック/神戸)などの拡張オブジェクトの作者でもある。
沢田穣治(作曲家/編曲家/プロデューサー/コントラバス奏者他)
兵庫県出身。30代に入って、東京にライブ活動を移していく。ショーロクラブを結成。まもなくメジャーとの契約を機に生活の基盤を東京に移す。ショーロクラブの活動ではブラジルレコーデイング4枚を含め10数枚にもおよび、現在ソニーミュージックインターナショナルと契約。沢田個人としてはドリカム、ナデージュ、Yae、小沢昭一、バッファロードーター、ポラリス、Jimama他ポップス界の多数のアーティストのアレンジ、サウンドプロデュース、及び楽曲提供などを行っている。ソロアルバムはすでに4枚リリースされている。
高橋悠治(ピアニスト・作曲家)
1938年東京生まれ 柴田南雄、小倉朗に作曲を学ぶ
1963-1966 ヨーロッパでヤニス・クセナキスに協力 
1968-1972 アメリカで現代音楽のピアニスト コンピュータ音楽の作曲 
1978-85「水牛楽団」を組織してアジアの抵抗歌を演奏
1983- ピアノとコンピュータによる即興演奏  
1990- 日本の伝統楽器と声のために作曲
2006年 ニューヨークの現代芸術財団(FOCA)から助成金
  レコード・ミックス・マスター
鎌田岳彦(レコーディング・エンジニア)
1960年生まれ。北海道出身。
アートディレクション&デザイン
軸原ヨウスケ(折り紙アーティスト)
岡山県出身。27歳位。折り紙デザイナー集団「cochae(コチャエ)」のメンバー。日本の伝統文化「折り紙」に絵を描いてしまうという、ちょっぴり“反則的”なアイデアから生まれた「グラフィック折り紙」のブームを起こす。彼らの作った折り紙キットは全国の東急ハンズでも現在発売されている。今月1日に青幻舎から発売された折り紙カードブック「折りCA」には16点の作品を収録。全国の大手書店で手に入る。
その他にも、ミュージアムのアート・ディレクションを始め、様々なアート・ワークを展開している。
  プリンテッド・ディレクション
横山ひろあき(イラストレーター・印刷クリエーター)
★AYUOオフィシャルホームページ

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