収録曲
アルバムの聞きどころ
共同プロデューサー・中川統雄
僕(中川統雄)と木ノ脇道元、それからゲストとして作曲してくれた米倉香織さんはクラシック音楽、現代音楽がルーツであることで共通している。
しかし、本質的な音楽に対する思考、嗜好、指向は異なるし作風も全く違う。
例えば道元はでっかい筆で、ぐわしっと一気に音楽を描ききる。
一方僕はGペンで微細に音楽を追いこんで描く。
米倉さんの作風はそこまで本質を掴まえきれてはいないけれど、僕たちの作風と全く異なる事は間違いない。
ところで僕たちは意図的にある一つの指向にあわせてアルバムを作る事を好まない。
それは確かに整然としていて洗練されたアルバムとして認知する事が出来るだろう。
でもそれは全く面白く無い。
しかし、単に野方図に作品を寄せ集めたのではなく、各々が己が信ずる旗のもと作った作品が、結果として潜在無意識的に有機的なアルバムになる。
これが理想だと僕は思っている。
そのような事を道元と話した事は無いが、恐らくコンセンサスが取れていると思う。
そしてその事自体がとても重要な事だと僕は思う。
何度もアルバムを聴くとその事が理解出来るものと信じている。
共同プロデューサー・木ノ脇道元
数多くの音楽関係者とつきあっていても、Cockroach Eaterの共同プロデューサー・中川統雄ほど優れたバランス感覚で、およそ関係のなさそうな素材をつなぎ合わせ、聴いたことのない音を創りあげる音楽的アイデアに恵まれた人はそうざらにはいない。
学生時代、生楽器のために作曲してた頃も際立ったものを作っていたが、中川の音楽を爆発的に発展させたのはコンピュータとの出会いだったと思う。音楽の才能と同じくらい、数学的感覚に優れた彼にとって、コンピュータが理想のツールであるのは必然だと思うが、コンピュータ草創期の実験とは違って、ある程度完成された形で彼の前に現れたということが現在のCockroach Eaterの音楽の内容を決定付けているように思う。
ユニット名の「Cockroach Eater」は中川が2005年にvairocana名義で出したCDのために、僕が作曲した上で中川がリミックスした「Eat the Cockroach Eater」という曲名に由来する。(ジパングレーベル「Mah Vairocana」)
このネーミングは「Cockroach Eater」が、その方向性を「コラボレーション」という方法論に強く委ねている象徴でもある。第1作の今作では多くの優れたサポートミュージシャンが参加している他、ジャケット美術に新進気鋭の画師・岡本瑛里を迎え、複雑な世界観に更に奥行きを与えるコラボレーションが試みられている。
電子音と生楽器、クラシックと現代音楽、ポップミュージック、音楽と美術、様々な要素が奇っ怪に絡み合う迷宮的ミクロコスモスがCockroach Eaterの持ち味。お楽しみいただければ幸いです!
- ■アーティスト
- Cockroach Eater
- ■タイトル
- 「Perfect World」
- ■価格
- 2,500円 (税込み) 本体2,381円
- ■発売日
- 2009年7月10日
- ■発売元
- ジパングプロダクツ株式会社
- ■品番
- ZIP-0031
- ■JANコード
- 4582271150364
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